前向き×分析×政策で生きる

メーカー勤務、中国駐在中のアラサー男。「前向き×分析×政策」の仕事へ大きく転換させようと画策中

「本当にやりたいことの見つけ方」式自己理解を終えて

ブログを始めて1本目ということで、なぜブログを始めたかの経緯を記そうと思います。

 

私は新卒でモータメーカーに技術職として入社してから約5年が経つ。開発部で4年間過ごし、5年目になるタイミングで中国の子会社の総経理の右腕ポジションという募集があり、自ら手を挙げて中国へ駐在に来た。事務職での募集だったが、技術職にこだわりもなく、20代のうちに海外で働き、仕事力を一気に上げられるかなという思いで決めた。しかし、中国に来て9か月が経った最近、心が折れた。

 

中国での仕事が面白くなかった。設備購入時の日本本社への稟議を担当したりと日本本社への報告仕事がメイン。生産システムの導入の仕事に関わりたいと思い、中国人オンリーの会議に度々参加したが、会話内容が理解できず、何も発言できないことも日常茶飯事だった。総経理の右腕の仕事をほとんどしてないなと思いつつ、仕事は忙しくもなく、休日はダラダラとYoutubeを見て過ごすという状態になり、何のために中国に来たか分からなくなってしまった(中国に来る前に婚約して、日本で心配している妻がいるというのに)。中国語の勉強も最初の6か月は仕事終わりに頑張れていたが、そこからパタッとやる気が出なくなった。

 

そこから、日本に帰ろうかなと思い始めた。この場では自分の長所を生かせないから、3年間と決めていた駐在期間では活躍できないと思うようになった。自分は内向型の人間だから、コミュニケーション能力が一番に求められる今の環境ではなく、研究職が向いてるだろうな思い、そっちに行こうと考えるようになった。そのあたりから「世界一やさしいやりたいことの見つけ方」の著者、八木仁平さんのYoutubeを見始めるようになった。八木さんのYoutubeでは、やりたいことが見つけられていない相談者と八木さんが一対一で面談し、相談者が黙ってしまうような強い言葉を使いながら、相談者の本音を引き出していく。「やりたくないことを我慢しちゃだめ」とか「苦手なことを克服しようとしちゃだめ」という言葉が自分の心に痛いほど刺さった。そんな状態で過ごしていたときに事件が起こった。

 

本社からの指示で工場の電力使用量の目標値を報告する仕事を総経理から頼まれ、社内の数人に確認し、目標値はないということだったので、「その旨で本社へ報告します」と総経理に電話で伝えたところ、「調査の仕方が甘い。絶対に目標値はあるから調査し直せ」と言われ、「分かりました」と電話を切った。定時過ぎていて、この仕事の期日も今日中では無かったので、明日やろうと思い、帰宅した。夜になって総経理から「まだか?」とチャットが入り、携帯を見てなかったことにしようと無視してたところ、「仕事の仕方が全然ダメ。給料に見合った仕事を全然していない」とチャットが来た。これを見て、「あれ?これ日本に帰らしてもらえるかも」とひらめいてしまった。少し心臓をバクバクさせながら「もう日本に帰りたい、やる気が落ちてます」と返信した。以前にも総経理に「3年で日本に帰るつもりです」と伝えたときに、「そんな覚悟なら今すぐ日本に帰れ」と言われてたこともあって、これを言えば帰らせてもらえるだろうと思った。

 

次の日、そのチャットを総経理から伝えられた上司と面談し、日本に帰りたいことを改めて伝えた。そこから、じゃあ日本のどの部署に帰りたいと言うか決めなければいけないと思い、八木さんの自己理解メソッドをきちんとやって、「自分のやりたいことをはっきりさせよう」と考えた。(やっとこの記事のタイトルと繋がりました。長くてすみません)

 

八木さんの自己理解メソッドでは、「本当にやりたいこと」とは、大事なこと(価値観)、得意なこと(才能)、好きなこと(興味)の3つが重なったものだという考え方。この3つを知るために、Youtubeの動画でそれぞれ30問の質問があり、それに答えて3つを見つける。これを仕事以外の時間を使って一気に一週間でやった。自分のことを考えるのが大好きな内向型人間なので、この自己理解に没頭し、寝不足になりながら質問に答えたり、八木さんの動画を見たりした。

 

最初の一週間で出した答えは「AI・ロボット・システムなどを使って、仕事の省人化を進める」というもの。中国でもシステム導入の仕事は少ししていたので、それをメインの仕事にしていけば、得意や好きに当てはまる仕事を中国でやっていけるかもしれないと考えた。ただ、八木さんは相談者に対して、「それはやりたいことじゃなくて、できそうなことではないですか」とよく言っているのを観てたので、これはできることの延長線で考えているだけなのかもと思い、さらに一週間、特に価値観の部分を見つめ直した。

 

そうして、自分が見て見ぬふりをしていたやりたいことに向き合うことができた。それが「夢中×分析×政策」。「人々が自分のやりたいことに夢中で楽しく生きる」という自分の理想社会にするために、政策を分析し、考え、提案していく仕事。政策は、大学時代に政治にハマり、政治ニュースや政治討論番組をひたすら見ていた時期があり、とても興味を持ってたもの。大学院時代に自民党厚労省インターンに行き、国家公務員試験を受けたが、官庁訪問で惨敗し、結局内定をもらっていた今の会社に入ったという過去もある。

 

自分のやりたいことにピッタリハマる仕事があるかは分からないが(イメージはシンクタンクの仕事に近いが…)、八木さんは「似たような仕事をしている人を探してやり方を聞いたりすることが必要で、とにかくその仕事に繋がりそうなことを行動しまくることが必要」と言っているので、仕事以外の時間を使って行動していこうと思う。政策に関することを色々学習しながら、このブログやTwitter、コミュニティを使って、考えを発信したり、色々な人と議論したりしようと思う。仕事になるかなとか、理系的なバックグラウンドを手放す怖さはあるが、同時にワクワクもしている。なにより、八木さんのメソッドは、やりたいことを3つに分解して論理的に導いているので、これまでの人生の中で考えてきた、どのやりたいことよりも確信を持っていることが大きい。

 

とは言っても、自分で自己理解をしただけでは、他者の目が入ってなくて、まだ絶対的な確信があるわけではないので、来週、八木さんの自己理解プログラム(これはお高いので、やりたいと言ったら妻に反対されると思う)の2時間の無料カウンセリングを申し込んでいる。無料カウンセリングの感想はまたブログに書こうと思います。

 

八木さんの自己理解メソッドは、私は実は3年前に本を読んで、質問にも15個くらい答えてやりたいことを考えていたが、少し転職活動はしたが、結局ほとんど行動しなかった。八木さんもよく言っているが、人生に絶望したり、挫折したりしないとやりたいことに進むことは中々できないのだろうと感じた。中国に来たからこそ挫折できたと考えると、総経理に感謝しなきゃいけない。ありがとう、総経理

 

本日は以上。これから政策に関することを中心に、自己理解や中国生活なども時々書いていこうと思います。